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清き流れに　戸地川の自然を守る住民運動の軌跡
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町が調停に動く 　新年に入ってからの一月一七日、弾正町 長の呼びかけで、業者・地元集落・町の三 者会談がもたれた。出席者は業者側が池野・ 有田・川上氏で、戸地からは大地総代、大 辻議会議員、町は弾正町長であり、大地総 代は席に着くと即テープレコーダーを机に 置き、徹底的に相手の言い分を聞く作戦を とった。 後日これをテープ起こしした内容をみる と、IN、AT氏が一方的に採石の正当性 と、地元からの言われなき中傷を非難する 内容のもので、若干KK氏が付け加えると 言ったものだった。 これに対して戸地側は、終始聞き役に回っ ていたが、最後業者側が大地総代に「答え てみなよ、あんた総代だろ、内容はわかっ ているはずじゃないか！」と迫ると「私も ある程度のことはわかるがすべてじゃない。 この場では意見を言わない」と答えた。業 者はさらに「あんた部落を代表してきてい るのだろ。答えないと言うのはおかしいじゃ ないか。」というと、「部落を代表してき たから答えられないと言うのだ。わるいか！」 と語気を強めていった。やりとりは、最後 のこの部分のみであった。 　二月二三日「大佐渡総合開発センター」 において、町の声がけにより話し合いがも たれた。 業者側からはIN、AT、KK、MU氏、 地元からは戸地、戸中、北秋の部落三役、 守る会側は本間たか子会長他会員六名、町 外会員平田氏他六名、町側は弾正町長他三 名の出席であった。 話あいは解決の糸口を探るようなもので なく、‥双方の応酬が繰り返され、業者のMU 氏が「法にのっとって進めている事に何 をいっているのだ」と、いろいろと喋りは じめた間隙を突いて、 守る会会員本間義彦が「問題ありますか！、 戸地川を守りたいということに問題ありま すか！」とやりかえす状況になった。 戸地の書記高村二二男が、以前、業者の 川上氏が高村の所を訪れたときのやりとり （業者従業員Aは、矢柄でも悪い事をした

ので辞めていただいた）を発言したとき、 業者側は怒って席をたった。町長は即やり 取りを中止させ席に戻らせたが、MU氏は そのまま退席した。結局会議は何の進展も なく平行線をたどる一方であった。 　この時のやりとりは三月一五日の新潟日 報佐渡版「業者撤退へ妥協点探る」という 見出しで大きくとりあげられた。

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