 |
|||||||||||
| TOP | トピックス | 白刃保存会 | 学友会 | 写真館 | 行事 | 皆の広場 | 戸地案内 | 掲示板 | 問合せ | ||
 |
|||||||||||
| 皆の広場→自叙伝→大地松蔵 | |||||||||||
| 目次 |  |
|
| ←前ページ | 次ページ→ | |
八 四国八十八か所巡礼の旅 昭和六十三（一九八八）年十一月八日から二十一日の一三泊十四日で、四国八十八か所と高野山コースを巡拝した。 十一月七日道後温泉プリンスホテルで一泊し、翌八日結団式を行い、終ると伊予鉄観光バスで三七名（男一七名・女ニ○名）一七県の集りで、巡拝に出発した。 途中伊予鉄巡拝団宿坊普賢院にて、正監長森大僧正に面接、小松島港からカーフェリー「たちばな」千三百ｔで高野山に向う。 立江寺（十九番）を巡り万濃池（七十三番）を見て八十八番大窪寺にて決願となりました。 四国八十八か所霊場巡拝は、煩悩を除き功徳をもたらす。同行二人とは、お大師様と二人でお詣りすることで、大師は一本の金剛杖により常に遍路を見守り、祖霊の供養にあたっては、大師信仰により人生が浄化され、お大師のご加護をうけられますようにと巡拝するのです。私もその先例に学び、是非巡拝したいものと念願いたしておりましたところ、運良く宿願を果し得て満足致しております。 それ以後、三度の食事の前には合掌して「一滴の水にも天地の恵みがこもっております。一粒の米にも万人の力が加わっております。有難くいただきます」 とお祈りをささげて箸をとります。 なお日常いたる処で、般若心経・光明真言・高祖宝号回向文を合掌して唱えたてまつり、心願成就の祈祷をささげることを身につけたお陰で、幸せに暮して喜んでいる。 九 遺族会長離任の挨拶（平成七年一月十四日 於入海荘） 皆様明けましておめでとうございます。相変らずお元気でお寒い中をご出席下さいまして有難うございます。 本年は終戦五〇周年にあたります。有史以来の大激戦であった第二次世界大戦も、敗戦となり、国土は焼土と化し、生活は極度に悪化し、国民の思想は混沌として、アメリカの属国になるのではないかと案ぜられた。 それが勤勉な国民性と国民の堅忍不抜の努力によ り、アメリカを追いこすまでの世界第二の経済大国に成長しました。 いつまでも永遠に戦争を忘れず、戦死された英霊をしのび、わだつみの声に耳をかたむけて、平和な日本、平和な世界を築きあげていかなければと、強く念願するものであります。 皆様ご遺族の処遇も、年々改善されております。なにとぞご健康で長生きして、英霊をお守り下さい。
それにお応えしたいと、リハビリにはげみ般若心経、光明真言を寝てもさめても常に唱えて、闘病精神を旺盛にしてとりくみました。 一時は「三途の川」まで行き、エンマ大王に会ったところ、「貴様のまだ来る処ではない、帰れ」とかえされました。そしてこのように皆様にお会いできた次第です。 だが健康回復にいたらず、定期的に妻につれられ て病院に診察にかよい、お薬をいただいている状態です。持に字を書いたり、そろばんをはじくことは最も苦手で、殊に今回の会議の準備には大変苦労しました。命がけでした。 何卒私の実情をご賢察下さいまして、是非、役を交代させていただきたく、心からお願い申し上げます。会長の職についてから約二十年がたちました。もっと早く交代すべきでしたが、会長になるや郡連会長・県連理事等の役職をつとめた関係で、交代の時期を失してしまいました。 このようなわけで、この際ぜひお許し下さいまして交代をいただきたく、心から重ねてお願い申し上げます。 十 （故）野田副官への弔辞 野田副官殿、只今大地松蔵が参上致しました。斉藤輝子様から副官殿の悲報を承り驚愕し、心臓のとまる思いでした。 顧りみねば、昭和九（一九三四）年はじめて歩兵第十六連隊に入隊、 あなたは機関銃隊に私は歩兵砲隊に入隊し、あなたは甲種幹部候補生に合格し陸軍大尉に躍進し、十六連隊の副官の要職につき人格高潔、 上司の信望殊に厚く、ガダルカナル島に引続いてビルマの激戦に於て、何れの戦場も二千名を越える連隊でよく堺連隊長を補佐し、部下連隊将兵の信望特に厚く、栄養失調と悪疫に屈することなく、常に我に数十倍もま さる敵兵力、加ふるに戦車・飛行機を先頭とする敵の激しい砲煙弾雨と闘い、最小の損害をもってよく闘い、終戦に伴う復員業務も整然とおこない、最も困難な戦死傷病者の整理をされた手腕力量には、只々敬意と感謝を捧げる次第であります。 終戦後、毎年行なわれる恒例の慰霊祭には、生き残 り戦友達が名副官の敬稱をささけて敬服していたのも、多くの副官職の中で、私は野田副官が最高であると思っていました。 祭壇にぬかづき「副官殿」とお呼びになっても、あの温顔で「オイ」というご返事はいただけません。誠に悲しく残念でなりません。 副官殿とご一緒に佐渡病院に入院しましたが、「お互いに元気になって退院しよう」と手を握り合ったのに、私を置いて先に逝かれた。副官殿、余りに無情ではありませんか。ガダルカナル島での激戦では、私は小隊長から連隊旗手に栄転するや、野田副官と同じ塹壕で、戦ってきた仲で、大変お世話になりました。 生前のご交誼を深謝申し上げ、今一度『野田副官殿』とお呼びしてお別れいたします。 お静かにおねむり下さい。 合掌 平成七年五月三十一日 元独立混成第三十六旅団 高級副官 大地松蔵 | ||
| ←前ページ | 次ページ→ | |
|
| TOP | トピックス | 白刃保存会 | 学友会 | 写真館 | 行事 | 皆の広場 | 戸地案内 | 掲示板 | 問合せ | ||
|
|||||||||||
| 佐渡市戸地集落オホームページ | |||||||||||