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2012.8.13〜16  2012年 戸地のお盆・夏風景

その1 天気は13日→雨、14日→良、15日→良、16日→曇り、雨、晴と不安定、波高し


8月15日の落日
12日→天候安定で、海も凪でました。
13日→朝9時くらいには雨、午後2時の「戸地学友会を偲ぶ会」の石碑除幕の頃は一時晴れ間、夕刻からは雨でした。
14日→予報では昼まで風雨波浪注意 未明まで降った雨も朝には止み(その雨雲が中部、関西に流れ甚大な被害)、後、天気晴れ、波は少しありましたが泳ぎ、磯遊びはさほど問題なし
15日→最高の天気で昨日まで濁っていた海も透明度が上がり、問題ナシ
16日→未明から風があり、朝から小シケ状態 「しょうらいさん」もシケの中、11人で曳き、黒島横まで

その2 「戸地学友会を偲ぶ記念式典」  盛大に催す!

はじめに=私たちを育んでくれた学友会=
永年戸地出身者には子供時代の思い出の要となっていた戸地学友会が、平成22年12月10日をもって解散いたしました。戸地学友会は、大正14年この地において時代の要請でもなければ、他からの要請でもない中で呱々のの声を上げたと聞いております。以来八十四年、子供たちだけの運営で「相撲大会」「登山」「展覧会」などの行事を一年間の事業として活動が続けられてきました。・・・【記念誌 「学友会のふるさと」より一部転記】

その記念式典を集落内外から多くの参加者が集い、8月13日PM2:00〜1部、2部、3部で盛大に開催されました。

詳細は学友会のページ→でご覧ください。


その3 戸地川「トノフチ」直下で大規模な崩落 川を塞ぐ



発生時期は不明(7月下旬〜8月頭?)「トノフチ」(佐渡鉱山大盛りの元和・寛永期の佐渡名奉行鎮目市左衛門も、寛永4年7月に戸地の鉱山施設を視察に訪れ、ここの淵で事故死をしたと 云われている。)の直ぐ下流で川の上流に向かって右側の山肌が高さ30m(目測)大崩落し、戸地川に径2〜3mの大石等落下、川の流れをせき止め状態になっている。現場を見たところ流れは塞いだ箇所の下部に適当な大きさの石が先に落下し、隙間を作ったのが幸いし、普段の水量はさほど問題なく、清流はそこから流れ出ている。
しかし、昨今の異常な大雨が降れば、直ぐに溢れて林道は水没し、被害をもたらす。
 近くに名水の「大清水の湧水」があり、そこには戸地、戸中、北狄の3集落の水道水源があり一刻も早い、瓦礫の撤去が求められる。
*集落から新潟県に要請済みとのことでした。
その4 賑わった「精霊流し(しょうらいさん)」今年は引き手は大勢参加



【1】9時過ぎからお墓の盆花がキタジョに出はじめ、佐渡の名物、戸地の「しょうらいさん」造りが近づいてきました・・・が、昨日のベタ凪とはうって変わってこの波!今日はとんでもないことになるのか??期待は高まる・・

【2】波は荒いが、集落住民は過去の経験から・・こんな波はどうってことない・・ということで総出状態で荒縄を綯うことからスタート。「マイ縄」をつくることから始める曳き手もいて、老若の声が響き、賑やかな現場となりました。

【3】集落の綺麗どころ?が集まり最高の笑顔がス・テ・キ!!
左からハルさん、キミエさん、敏子さん、サエ子さん、ミヤ子さん

【4】101歳の杉山クラさん 毎年元気ハツラツで皆さんのアイドル状態で周りが笑いの

【5】しょうらいさんの骨格づくり 一番若い杉野棟梁の指示に従うベテランたち  「センターずれてる・・」

【6】観客も多くなり、

【7】今日は波が高いので安定性重視で横幅を広めにしました。
その分、曳くのは大変です

【8】船体の側壁の花束は多くの作業者が手際よく作っていきます。

【9】ミヨシ(舟の先端)に綺麗な花飾りも付、マストも付き、多くの作業者がしょうらいさんの外側に花束を括り付けます。
完成間近です。

【10】最終段階、花束つくりも終わり、手を止め、しょうらいさんの出来映えを眺める人が多くなりました

【11】今日の取材はNHKのTVカメラ、民放のTVカメラ、アマチュアカメラマン多数・・彼らからこんな声も聞こえてきます「今日はこの波で中止になるのではないか?」   なめちゃいけませんゼ!学友会時代に荒海で鍛えた泳ぎは50年経てもちっとも変わっちゃいませんゼ〜エ

【12】 「チンチン・・」「ドンドン・・」真言宗、法華宗の念仏が始まりました。ご先祖様を送り出す準備が整いました。 

【13】・・・今日は海が荒れていて伴走船が出ませんので各人、ライフグッズ(ビート盤、サーフボード、4リットル焼酎ボトルetc)で万全の準備し「それ!引け〜!」の合図待ち!

【14】火が点けられ「それッ!引け〜!」の合図で沖合いへ
最近、プラスチックの使用がしょうらいさん造りに禁止されていて、マストには掛図も無く、誰かの汗を拭いたタオルが源氏の御旗の如く翻ります・・提灯は和平さんの霊

【15】波のうねりが相当あり、海は濁って透明度ゼロ

【16】テトラを過ぎると外洋の波が曳き手を阻みます。

【17】おお〜い、大きな波が来たぞ〜 ヒャッホー!50年前に台風一過、荒波に身を投じた懐かしい思い出がよみがえりました。

【18】大波がしょうらいさんを襲い、今まで勢いよく燃えていた火にザンブラコーンと掛かってしまいました。

【19】火は完全に消えてしまいました

【20】次から次へと大波が来るのでテトラから沖になかなか出せません。海岸道路に大勢の集落民が集まり「・・・」と言ってる様子が見えます。(もうそこでいいから戻れ〜と叫んでいたようです)

【21】黒島の横まで来ましたので高村リーダー(勝手に決めました)が「オーイ、皆大丈夫か!!」「今日はここまでにしよう〜」4〜5人がしょうらいさんに乗り転覆させようと試みますが大型舟のためなかなかひっくりかえせません。

【22】引き波も強く、泳いでも普段の半分ほどしか進みませんが無事、11人全員帰ってきました。

【23】野崎さん、高村さん(横浜からの帰省者で67歳)も曳航者の最高年齢を更新し、無事戻ってきました。聞けば、波のウネリに酔ってしまったとか・・

【24】藤下総代より労いのお酒を振舞われ、皆さん楽しかった?「しょうらいさんひき」を多く語ります。


来年もやるゾー!!

2012年の曳航者
伴走船は荒海のためナシ
後列  【集落】野崎健作、佑一 親子 【帰省者】安達 勇 【集落】山本和豊
前列【帰省者】藤下幸伸【集落】三浦洋一【帰省者】高村敏明(最高齢記録保持者67歳)、高村志津夫【集落】三浦貴史
【帰省者】高村徹、栄作屋のお婿さん(上林)、 計11人
今年は若者(野崎佑一君19才)も参加し、皆んなで荒波に揉まれました
全員で来年に向け、酒を控え、トレーニングを怠けず、2013年8月の再会を誓い合った。
集落関係者の若人達ヨ!!君らの参加をオールド青年たちは待ってルゾ〜!!
今年、「しょうらいさんひき会」 を結成 参加資格は→(1)泳げればOK(2)事故らないこと お盆を盛り立てますヨ・・・
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