 |
|||||||||||
| TOP | トピックス | 白刃保存会 | 学友会 | 写真館 | 行事 | 皆の広場 | 戸地案内 | 掲示板 | 問合せ | ||
 |
|||||||||||
| 戸地川支流小俣川水道橋「めがね橋」の歴史 | |
| 戸地集落の歴史 | 戸地川MAP→ 戸地川めがね橋→ |
| 皆の広場→自叙伝→三浦五郎作（戸地用水樋掛水道橋の履歴書） | |
| ←前ページ（三浦五郎作自叙伝） | （三浦五郎作自叙伝）次ページ→ |
 戸地用水樋掛水道橋の履歴書 維持大正四年十月二十八日（旧九月二十五日）戸地用水日樋掛水道橋ノ新設工事ハ成功シテ落成式ヲ挙グルニ当リ記念トシテ本履歴書ヲ作成ス。 抑モ往時ヲ回顧スルニ旧幕時代ハ佐渡国第一ノ難工事デアリ、当時国普請ト稱シ、元木ヲ官林ヨリ 賜ハリ或ハ民有林ヨリ買上ゲ賜ハル事アリテ国役ト言ヒテ国中ヨリ人夫ヲ出役セシメテ海岸ニ運搬シ、 其レヨリ地元戸地マデ漁船五艘ヲ以テ廻漕シ、再ビ国役人夫ヲ以テ現場ヘ運搬セシメタリ、 凡ソ人夫百人を要ス。 海運偶々風波ノタメ遭難アリテ、船夫ノ生命ニモカカワル事アリ。コノ如ク苦心惨膽スル事、凡ソ四、 五百年毎貮拾年目に架ケ替ヘタリ。 樋ノ長サハ七間三尺、水通りリ一尺六寸、一尺八寸、底ノ厚サ八寸、縁六寸ナリ又樋ノ両端ハ太鼓 石垣トテ長サ三尺以上ノ石ニテ積立テシテ以テ如何ナル大水ト雖モ損セシ事ナシ。 石垣ノ担任ハ当村山本吉左エ門先祖ノ作ナリト伝ヘタリ。ソノ後明治維新トナリ、国普請ヲ廃止セラレ地元ノ負担トナリシヨリ、当地の濱ニテ樋形ニ造リ、 一村十五才以上ノ男女総出ニテ現場ニ運搬ニ従事セシメ、数日ヲ経テ目的ヲ達成セリ。 最後ノ樋木ハ明治拾九年、時ノ総代ハ大辻次郎衛門（国蔵）ニテ、塩釜伊左衛門（吉蔵）大谷弥市（音次郎）両人ニヨッテ本郡小木町ノ海岸ヨリ買イ、 翌明治二十一年架替ヘテヨリ貮拾九ケ年後大正四年九月、三菱合資会社佐渡鉱山戸地第一水力発電所落成記念トシテ、時ノ鉱山長中本英彦、工作課長宮田富蔵、 庶務課長赤木誉次、電気課長平野完一、四名ノ尽力ニ依リ三菱会社は巨額ナ金円ヲ投ジテ茲ココニ成功スルヲ得タルモノナレバ、一村ノ子孫住民永久記念トシテ 同社ノ行為ヲ感佩スベキモノトス。 右三菱会社ノ樋掛水道橋ヲ築造スルニ至リシ因縁ハ、当時大辻国蔵（次郎右衛門）ガ明治廿八年以来大正四年ニ至ル弐拾余年間、前記発電所計画ヨリ竣工ニ至ル迄、 物資供給、人夫ノ日ヒ及宿舎等万般ノ世話ノ世話セシ厚意ニ報ズル為メ、記念物ヲ置クベキ相談ガ出ル。ソシテソレニ応エテ、大辻国蔵氏ハ水道橋を計画・築造ヲ 請フテ、遂ニ完成ニ至ル。 同氏ノ恩ハ集落ノ人々ニトッテ永久ニ忘レベカラザルナリトス。 尚、時ノ惣代及重立ハ本工事ニ盡力多キニ付、左記シテ永久履歴トナス。 大正四年拾壱月拾五日 記者 三浦五左エ門
|
 〜小俣川からめがね橋の樋に水を引く工事〜佐渡国戸地村樋掛用水の履歴 三浦五左エ門 抑モコノ樋掛ノ小関ハ大正七年六月ノ新設ニシテ、其ノ発起世話人ハ時ノ惣代塚本与次衛門（戸主音吉）、時ノ関中使塩釜伊左衛門 （戸主岩次郎）、設計及工事主任ハ山本左門次郎（戸主山本清蔵五十八才）ニシテ、本工事ハ実地ニ見ル如ク峻険ナル岩山ニシテ、以前ハ人畜ノ通行モ出来ズ、始メ工事ニ着工スル当時ハソノ 成功ヲ疑ヒシガ、今ヤ事成リテ其灌漑スル処ノ参拾六町歩余ノ田圃ハ殆ド早害ヲ免レタリ。 モト本関ナカリシ以前ハ別紙図面ノ如ク、小樋ヲ魚止瀧ノ頭ヨリ掛シテ用水ヲ引キテ早害ヲ防ギタルガ、其ノ設計計画は大正七年ヨリ凡百五十年前大工ヲ業トセシ高村文太郎先祖ノ 小平ニシテ、横田長右エ門先祖トノ協力ニ成リシモノト云ウ。 又、実ニ危険ヲ冒シ身ヲ忘レテ、水田ノ為メニ儘力セラレタルモノニシテ、今後トモ村民ノ尊敬セザルベカラザルモノナリ。 然ルニ其ノ小樋タル急雨出水ニ際会シテハ、年々一、ニノ流失或ハ破損アリテ、遂ニ木材価格騰貴ノ今日ニハ、木樋ノ不利ナルヲ唱ヘザルヲ得ザルニ至リ、換フルニ現今ノ 水路ヲ竣成ス、以テ子孫永遠ニ与ヘレバ、子々孫々永久ニ本履歴ヲ尊重シテ、当時ノ世話人ハ勿論、各自ノ先祖ガ苦心ト就業ノ労働ヲ尊敬スベシ。 大正七年七月一日 落成式ニ於テ 〜「汝 父祖発生の地を忘る忽れ 三浦五左エ門 当主五郎作 記」より〜 |
|
| ←前ページ（三浦五郎作自叙伝） | （三浦五郎作自叙伝）次ページ→ |
| TOP | トピックス | 白刃保存会 | 学友会 | 写真館 | 行事 | 皆の広場 | 戸地案内 | 掲示板 | 問合せ | ||
|
|||||||||||
| 佐渡市戸地集落ホームページ | |||||||||||